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非日常からの気づき ー 前ももと坐禅

執筆者の写真: Mitch SatoMitch Sato

毎日同じ生活を繰り返しているとなかなか気が付かないことも、生活のリズムが少し変わったことで気が付けることってありませんか?


私にとっては、今回のコロナ騒動はまさに非日常。っていうか、こんなものに日常的にはかかりたくないのは当たり前です。熱が出て、咳が出て、他人に移したくないから家にこもって。練習はできないし、そもそも何もやる気がしない。


結局1週間、全く練習をしませんでした。


師匠に促されてそろそろと練習を始めると、前ももの張りが気になりました。翌日にはしっかり筋肉痛でした。うちの套路は結構しっかり腰を落とさなければいけないので、やっぱり筋肉をしっかり使わされるんだなぁ、という再確認。


コロナは後遺症として倦怠感がのこるって聞いたことがありますが、私の場合には、筋肉痛で足を動かしたくないのか、倦怠感なのかよくわかりませんでした。


前ももがこれだけ張るってことは、まだしっかりと後ろに腰を下ろせていないってことだなぁ、っていうのも再確認事項。確かに片足を上げたときに少しバランスを崩したことが何度か。


前ももを楽にしたかったので、筋膜ローラーとストレッチをしっかり行うことにしました。そこで気が付いたことが、今回最大の気づきでした。


ストレッチはずいぶん前からそれなりに時間をかけてやってきました。坐禅できちんと座れるようになりたい、気分を落ち着けて座るために足に気を使わなくてもよくなりたい、とおもってやってきました。なんとなく、股関節周りが固いことが原因かなぁ、とおもって股関節のストレッチを中心にしてきました。少しずつ座るのは楽になってきたのですが、なんとなくまだまだ感がありました。


今回、前もものストレッチをやっていて、ここが固いからきちんとすわれないんだ、ってことに気が付きました。考えてみれば当たり前ですよね。胡坐って膝を折り曲げるんですから。前ももが固ければしっかりと折りたたむことができないわけです。なんでこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう。


太極拳をやる前は自転車競技をやっていたため、前ももの筋肉は一般の人に比べるとかなり発達していて、自転車も力任せに乗っていたために筋肉もかなり固くなっていました。理学療法士さんにもっと柔らかくするように、って言われたことは確かにあるのです。


ちなみに前ももが固いと膝に痛みが来ることもあるようです。確かに私も右の膝が少し傷んでいます。


コロンブスの卵ではないですが、気づいてしまえばあたりまえ、でもそれに気が付かないってことって結構ありますよね。コロナになったおかげで一つ前進できた気分です。

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