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胡麻豆腐を作る

執筆者の写真: Mitch SatoMitch Sato

一時帰国中、練習を思うようにできないので、精神修養と思って、胡麻豆腐を作ることにしました。以前一度作ったのは、「ほんまもん」というNHKの朝ドラで主人公が作っているのをみた時でした。20年以上前です。


作り方は比較的簡単なのですが、とにかく時間がかかります。炒りごまと葛を用意します。色々なレシピで確認しましたが、同量で良いようです。今回は、どちらも100グラム用意しました。


最初の作業はゴマをひたすらすります。ネリゴマを買ってくれば時間をかけずにできるのですが、自分の鍛錬だと考えて、ひたすらすり鉢に向かいます。


ゴマすりを初めて15分ぐらい経った状態がこんな感じです。これを二時間続けます。



一時間も続けているとかなりねっとりとした感じになります。そこから少しずつ水を足しながらさらに擦り続けました。


100グラムの胡麻に対して、水は800ml用意しました。少しずつ水を足して、すり鉢の隙間についた胡麻が取りやすくなるように工夫しました。


胡麻が擦り終わった後は、葛の塊をすりこぎ棒で細かく砕いて、こちらにも水を足して、ダマにならないように溶かしました。ある程度混ざったところで、すった胡麻を足して鍋に移しました。


弱火にかけて、ダマにならないようにゆっくりとヘラでかき回します。10分ぐらいすると、だんだん固まってきます。ねっとりとした状態になったところで、型に入れて冷やせば完成です。冷やす作業まで入れると四時間ぐらいかかりました。


ひたすら胡麻を吸っている間、座禅をしているのと同じような気分でした。雑念が湧いてきてもそれに振り回されないように、胡麻擂りに集中しました。精神統一ができていい気分でした。


100グラムの胡麻と葛でそこそこの大きさの胡麻豆腐が12切れできました。昨日はちょうど家族で集まっていたので、一人一つずつ食べてもらい、好評でした。胡麻豆腐を自分でd作れることを知らない人もいて、驚かれました。


時間をかけてきちんとゴマをすると、ざらつきがなく、ねっとりとした食感が楽しめます。


8月に日本に本帰国したら、たまには精神統一のために作り続けたいと思います。


ちなみに、途中から集中しすぎたせいか、写真を撮るのを忘れました。食べる前も食事の用意が忙しくてやはり写真は撮り忘れました。作る過程も、出来上がった作品もご覧いただけなくて残念です。


シンガポールでも作りたいのですが、これだけまともなすり鉢を持っていないので、ちょっと難しそうです。




これからもいろいろな話題を紹介していきます。

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