大学入試で失敗をした時、英語がとにかく苦手で、それが理由で合格できなかったと感じました。大学に行っている間は、英会話学校に通って、それなりに喋れるようにはなりましたが、仕事で本格的に使えるレベルには程遠かったです。
就職してからも英語を使う仕事を続けてきましたが、「英語を喋れる日本人」の域は出られませんでした。ある時、語彙が徹底的に足りないのではないかと思って、語彙力を鍛えるためにこの本を買ってきました。
この本は、単に単語の羅列ではなく、単語の成り立ちや同意語、反意語、正しい文法の説明なんかも加えてあって、非常に役に立ちました。
最も役になったのは、語彙力を増やしたかったら、とにかくたくさん読むこと、そしてわからない単語が出てきたら辞書をひくことを厭わないこと、という一節でした。当時、小説をとにかくたくさん読むようにしていたら、話もそれなりにできるようになってきました。リスニングのトレーニングに時間をかければ、相手の言っていることを聞くことができるようになる、って話は昔からよく聞きますが、私は、目で見てわからないものは、耳で聞いてもわからない、と思っています。
今でも英語に対するコンプレックスは引きずっています。これ以上上手くなろうとすることはもう諦めたし、日本に戻って太極拳教室をやるようになれば、英語で会話をしなければいけない状況はそれほどなくなります。
でも、すでに諦めてしまっている中国語、特に読書力は諦めてはいけないのではないかって最近思っています。太極拳に関する文書は圧倒的に中国語が多いです。英語で書かれたものを読んだことがありますが、古典を引用するときに、原典がなんなのか、原典が特定できたとしても、それのどの部分を引用しているのかを掴むのにかなり苦労しました。
中国語は一時期、かなり真面目に取り組んで、学校に行っていた時期もありますし、語彙力を増やすために、多読をしたり、単語カードをめくったりしていました。シンガポールでは、英語でこと足りてしまうので、なんのためにやらなければいけないかわからなくなって、途中で放り投げました。
シンガポールでの修行を終えた後も、きちんと自分で知識を吸収できるようになるために、中国語の読む力は培っておこうと改めて思いました。そこで、昔買った中国語の小説を引っ張り出してきて、今日から読むことにしました。小説といっても、大人向けのものではなく、小学校高学年向け、ぐらいのものです。とにかく多読をして、いい周りに慣れていきたいと思っています。
シンガポールで生活をしていると、一つの言語しか喋れない人はかなり少ないと感じます。色々な言語が日常的に飛び交っているので、努力をしなくても自然と覚えられるのでしょう。確かに私も、市場なんかでいきなり中国語で値段を言われても、わかるぐらいにはなりました。
しっかりとした中国語の読解力をつけるのも、太極拳を向上させるための一つの手段だと思って、修行のつもりで打ち込みます。
これからもいろいろな話題を紹介していきます。
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