少し前になりますが、筑波で教室をやっている老孔龍先生と交流を持つことができました。
シンガポールで学んでいる間は、他の流派の人との交流は皆無でした。正直、他の流派と呉式の違いがどんなところにあるのかもよく知らずにここまできました。よく言えば、純粋培養なのですが、早い話が世間知らずといった感じです。
老孔龍先生が色々と感想を書いてくださったので、詳しくは下記のリンクをご覧ください。
一番大きな違いとして感じたのは、老孔龍先生は、色々な動きをきちんと体系化して、言語化できていることでした。私が呉式の動きをやってみると、それは、楊式では〇〇という動きに似ている、こんなところが違うというのを瞬時に指摘してくださいました。
私が学んできた環境は、体系化、理論武装、というところに重きを置かず、あるべき動きを繰り返し練習して、体で覚えさせるものでした。教えるにあたって言語化することの重要性を感じるようになってからは、きちんと言葉で教えられるように努力はしてきましたが、まだまだ足りない、という認識を改めて感じました。
老孔龍先生が色々書いてくださっているようなコメントを、私が楊式に関してできない理由は、自分の動きの体系化、理論化ができていないため、きちんと比較できないことに由来します。
日本で教室をやっていく上で、今までの老孔龍先生の経験を共有してくださったのも、これからの教室運営できっと役に立ちそうです。
私自身、不器用で、呉式以外の太極拳に対する興味はありながら、実際に他の流派に手を出すことはおそらくないと思います。呉式ですら不完全なのに、今の段階で他のものを混ぜてしまうと、呉式の動きもつられておかしくなる可能性が高いと感じています。学びたくても、時間を作り出すことができないというのも事実ですが。
とはいえ、色々な流派の動きを知り、流派に関係なく先達の方々と交流を持たせていただくことで、新たな気づきがあることは間違いありません。
これからも機会があれば、色々な方々と交流が持てればと思います。
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