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期限を正式に切りました

執筆者の写真: Mitch SatoMitch Sato

昨日のブログに書いた通り、内弟子の集まりがありました。東京の教室の準備状況を説明したのですが、その際に、改めて、自分がいつまでシンガポールにいるのかを示しました。


すでになんとなく来年の夏だろうという話にはなっていたのですが、来年7月末でシンガポールの教室で教えることはできなくなるということにしました。8月は撤収の準備に充てます。


8月後半にビザが切れるので、それまでに自分で設立した会社を清算しなければいけません。株主が私以外にいるわけではないので、清算の手続自体は大したことはないと思うのですが、住んでいるところを引き払ったり、荷物を出したりと色々とあると予想しています。


昨日の集まりで改めて明らかになったのですが、今の教室が抱えている最大の問題は、教えることのできる人が揃っていないことです。私は、いくつかの時間帯を任されていて、一人でグループレッスンを切り盛りすることもあります。それがきちんとできる人が、師匠と兄弟子と私の3人しかいません。


教える能力の問題もあるのですが、ほとんどの人がフルタイムの仕事を他に持っていて、レッスンが始まる時間までに教室に着くことが確実ではありません。これまでは師匠か私が何かあった時のためのバックアップとなってきました。


少しでも長く今の教室に貢献したいという思いはあるのですが、きちんと期限を切ることで残された人たちが適切に計画を立てられるようになるはずです。


自分でこれから作っていく教室でも同じ問題をきっと抱えます。伝統的な太極拳では、教えることができる人を育てるために長い時間を要します。


先日、師匠が経験の浅い内弟子に、グループレッスンで試しに套路のステップを教えさせてみたそうです。その内弟子は、こんな感じ、というデモを繰り返すだけで、生徒さん達がきちんと理解することができず、ついて来れなかったそうです。手足を一緒に教えるのではなく、まずは足回り、次は手を教えて、その後に合わせるっていう手順で教えるようにと私は習いました。この内弟子は、まだそういった配慮ができるレベルまで行っていなかったようです。


先代の師匠は、教えるのは習うよりもずっと難しい、とよくいっていたそうです。周りの人を見ていると、自分ができるようになれば、それを教えれば良い、って考えがちのようです。先代の言葉の意味がわかるようになるためには、本当に時間と経験が必要だと感じます。



これからもいろいろな話題を紹介していきます。

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