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執筆者の写真Mitch Sato

套路ができるようになるまで⑦(修正版)

太極拳体操から太極拳に移るためには、単なる身体の動きを追いかけることから卒業する必要があります。太極拳は、身体の外に現れる動きだけを鍛えるのではなく、内面を鍛える必要があることから、「内家拳」と呼ばれるます。


① 基礎体力をつける

② 他の人について、動きを真似ることができる

③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる

④ 自分一人で動くことができる

⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える

⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる

⑦ 推手ができるようになる

⑧ 色々な理論を理解する


頭の中で次の動きは何か、次の動きで気をつけなければいけないことは何か、などを考えているうちは、なかなか心を落ち着けることはできません。心を落ち着けていくためには、頭を使わなくても、勝手に身体が動く、ぐらいにならないといけません。そのためには繰り返し練習をするしかありません。


頭を使うと肘や手首に力が入りやすくなるそうです。頭への依存を減らすことで、身体に入る力を減らしていくことができます。


套路に集中するために、目の前に戦う相手を想定して動きを行っていくことも、雑念を産まないためには有効です。そのためには、個々の動きが実際にはどんなふうに使われるのかを理解する必要があります。これも前回のブログで紹介した「修正」の中でやっていく内容の一つです。


また「推手」といって太極拳の技を実際に使ってみる練習をすることも、相手をイメージしながら套路をやることにつながります。「推手」を通じて、どのように手や身体を動かしたら良いのかを学ぶことができます。


心を落ち着かせるためには、無極功(じっと立って、リラックスする練習)も役に立ちます。坐禅をしてみるのもいいと思います。無極功は、たったまま行う禅、立禅と行っても良いでしょう。ちなみに太極拳の套路を動く禅、動禅と読んでいた方もいました。新年からは、無極校を中心とした気功のクラスを開設しようと企画しています。ご期待ください。


最終的には、無私無欲の状態で套路ができるようになりたいものです。戦わなければいけない状態に立たされた時でも、まずは無私無欲の状態に自分を保つことで、身体が相手の動きに逆らわず自然に動いてくれることが可能になると思います。


ここまで、套路ができるようになるには、どんな段階があるのかを書いてきました。もちろん、全ての人が最終的な理想状態を求める必要はありません。足腰を鍛えたいので、初めの運動だけやりたい、というのもいいでしょう。仲間を求めて、楽しくできれば良い、というのでも構いません。目標は個人個人で決めれば良いことです。


呉式太極拳教室「太極の小径」では、これだけのメニューを用意しています。生徒さんの目標に合わせて、適切な指導を行える土台を用意しています。太極拳は、付き合い方次第では、一生自分を高め続けることができる、息の長い趣味なんだということを感じていただければ、今回の連載は意味があったと思います。


呉式太極拳教室「太極の小径」はこんな教室です。一緒に足腰を鍛えることから始めませんか?ご連絡は下記からお願いします。皆様のご参加をお待ちしています。



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