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執筆者の写真Mitch Sato

套路ができるようになるまで④(修正版)

だんだん太極拳の動きに慣れてくると、きちんとできるようになりたいと思うのは当然の進歩だと思います。他の人の動きを真似ながらついて来られるようになったら、次は、少しずつ、他の人への依存度を下げていくことを始めます。


① 基礎体力をつける

② 他の人について、動きを真似ることができる

③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる

④ 自分一人で動くことができる

⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える

⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる

⑦ 推手ができるようになる

⑧ 色々な理論を理解する


日本では、義務教育の間、教室で座る席は、一定期間は固定されています。定期的に席替えはありますが。その影響でしょうか。太極拳教室でも、グループレッスンでは、多くの場合、それぞれの生徒さんが立つ位置が暗黙のうちに決まっていることがよくあります。積極的に学びたい人、アクティブな人が前の方に来て、大人しい人が後ろの方に行かれることが多いです。


うちの教室の套路は、左方向に向かって動いていくことが多いので、套路をやることに自信のある人が、左の端に立つことが多いです。その次に自信のある人は、右の端、自信のない人は真ん中の後ろの方に行きがちです。


他人の動きについて来られるようになったら、この場所の固定を壊して、いろいろな位置に立って練習をしてもらいます。左の端に立つと参照できる他の人がいないので、自分で頑張ってやらなければいけません。間違うのを恐れて、それなりに緊張することになると思います。


間違ってもいいんです。間違ったら、そこからまた始めればいいだけです。そうやってだんだん自分の套路に自信がついて行きます。


呉式太極拳教室「太極の小径」では、レッスンの時にそれぞれの生徒さんが立つ場所をくじ引きで決めています。固定されていた立つ位置を変えてみた時、多くの生徒さんが今までと違う風景を感じたと言っていました。


人間の記憶は環境に依存すると聞いたことがあります。套路の動きを覚える時に、周りに何があるのか、誰がいるのかなどを手掛かりにして記憶をしていくそうです。環境に依存した記憶は、当然のことながら、別の環境になるとうまくいきません。立つ位置を変えることで記憶の環境依存を減らすことができます。普段は、鏡を正面として套路の練習をするのですが、違う方向を正面として練習をしたりもします。


初学者には記憶できなくても気にしないように指導はしています。まずはゆっくりとした動きになれることが最優先です。でも、少しでも記憶に残るように、色々とトライはしています。




中野区鷺ノ宮の太極拳教室です。呉式太極拳を基礎からしっかり教えています。きちんと足腰を鍛えて、100歳まで自分の足で歩ける心と体を作りましょう。体験レッスンやってます。下記のボタンを押して、お問い合わせください。




 

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電子メール: mitchsato17@yahoo.com

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