だんだん太極拳の動きに慣れてくると、きちんとできるようになりたいと思うのは当然の進歩だと思います。他の人の動きを真似ながらついて来られるようになったら、次は、少しずつ、他の人への依存度を下げていくことを始めます。
① 基礎体力をつける
② 他の人について、動きを真似ることができる
③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる
④ 自分一人で動くことができる
⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える
⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる
日本では、義務教育の間、教室で座る席は、一定期間は固定されています。定期的に席替えはありますが。その影響でしょうか。太極拳教室でも、グループレッスンでは、多くの場合、それぞれの生徒さんが立つ位置が暗黙のうちに決まっていることがよくあります。積極的に学びたい人、アクティブな人が前の方に来て、大人しい人が後ろの方に行かれることが多いです。
うちの教室の套路は、左方向に向かって動いていくことが多いので、套路をやることに自信のある人が、左の端に立つことが多いです。その次に自信のある人は、右の端、自信のない人は真ん中の後ろの方に行きがちです。
他人の動きについて来られるようになったら、この場所の固定を壊して、いろいろな位置に立って練習をしてもらいます。左の端に立つと参照できる他の人がいないので、自分で頑張ってやらなければいけません。間違うのを恐れて、それなりに緊張することになると思います。
間違ってもいいんです。間違ったら、そこからまた始めればいいだけです。そうやってだんだん自分の套路に自信がついて行きます。
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