ここ二、三日、やっと生活が落ち着いてきた感じがします。最も、とても寒い日が続いているので、シンガポール生活が長く、その後ベトナムに行ってきた私にとっては、寒くて辛いです。
落ち着いてきたので、太極拳の練習や読書を改めて始めることができています。日常が戻ってきた感じがしてとても嬉しいです。
太極拳に関する中国語の文献を読むようにしているのですが、ふと昔、上司に言われたことを思い出しました。
その当時、私は契約書をチェックする仕事をしていました。契約書は英語で書かれたものと日本語で書かれたものがありました。私の上司に、日本語で書かれたものは英語以上に注意して読むようにとよく注意されました。普通に考えると、母国語で書かれた日本語の契約書の方が楽に読めるように思います。でも、母国語であるが故に、わかった気分でしっかり内容を把握しないで読み進めてしまうことを戒めていたのです。私は英語はそれほど堪能ではなかったので、単語一つ一つの意味を考え、前後のつながりを確認しながら読まざるを得ませんでした。読む速度は遅いのですが、きちんとメモをとりながら読むので、内容をしっかり把握できていたように感じます。
なぜこのようなことを思い出したかというと、中国語って漢字で書かれています。書かれている文字を認識できるとなんとなくわかった気分になることがあります。特に集中しないで、いい加減に読んでいる時は注意が必要です。昨晩、半分眠りこけながら読んだ文書を、今朝もう一度読み返しました。昨晩は、辞書で調べもせず読み飛ばしていた単語を、今朝は数多く辞書を引くことになりました。そして、内容が十分に理解できていないところも散見されました。
どんな文書を読むときでも、しっかりと集中することが必要だと改めて感じました。
以前のブログでも書きましたが、私が太極拳を学ぶ過程では、あまり理論を突き詰めることや、単語を丁寧に説明することはやってきませんでした。今になって、改めて本を読みながら、専門用語と自分の動きをつけ合わせている漢字です。
その作業をきちんとやるためにも、時間をかけてゆっくりと読む必要があります。でも、時間は無限にあるわけではなく、読みたい本は山積みです。早く読みたい、多く読みたい、でもしっかり理解したい、というジレンマに陥っています。一歩一歩進むしかないのはわかっていますが、焦ります。
うちの教室では、難しい言葉に頼ることなく、しっかり基礎から身体の動きを教えていきます。初心者の方でも安心してご参加ください。
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