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執筆者の写真Mitch Sato

基礎に立ち戻ることの重要さ

先日の個人レッスンの時、站桩功(タントウコウ)で腰を下ろした時の姿勢がおかしいと師匠に注意されました。腰から上が右方向にずれているということでした。


このところ站桩功をやっている時に右足に体重がかかりすぎていて、足が痺れる感じがしていたので、問題の原因がわかってよかったです。これをきっかけに改めて鏡を見ながら自分の姿勢をチェックしていたら、出てくる出てくる、自分の姿勢はこんなに悪かったっけ?って嘆きたくなるほど色々な問題が出てきました。


姿勢がまっすぐになっている、腰が左右にぶれていない、肩の高さが左右揃っている、一方の方が前に出ていることがない、等々、できていると思っていたことなのに、気にし出したら、全てがおかしいような気分になってきました。


鏡を前に一つ一つ確認作業です。師匠に見てもらうのは簡単ですが、もうすぐ独り立ちしなければいけない身です。自分でおかしなところは自分で見つけて自分で直せるようになっていかないといけません。まずはしっかり頭を上げて、前を見ることから始めます。それだけでも随分いい感じになりました。


直すのは自分でやれば良いと思うのですが、基礎に立ち戻るきっかけをどうやって作るかは今後の課題です。今までは師匠に注意された時に見直しをしていました。日本に帰国してからも年に何度かは師匠を訪問するつもりではいるので、当面は大丈夫ですが、いつまでもそんな機械に頼り続けるわけにはいきません。いつかは自分で自分の問題を認識して、鍛錬を続けることができるようにならなければいけないです。


定期的に自分の動きの動画を撮って自分で確認する機会は必ず作りたいと思います。自分はできているはずだという思い込みを捨てて、自分の動きを自分自身でしっかりと批判できる姿勢を早く培いたいです。そのためには誰か、動画を撮ってくれる人を探すところから探さないといけません。


南郷継正という空手家の方が、「量的な蓄積が質の変化を生む、それが技の論理だ」と書かれていました。自分のやっていることが正しいかを振り返るのも大切ですが、それ以上に繰り返し、繰り返し、練習をしていき、いつか質的な変化が生まれる、って信じてやっていくことが自分自身の鍛錬につながるように思います。


自分で教室を始めようとする段階になっても、まだまだ修行・鍛錬は続きます。教えることでも成長できますが、自分自身の成長を止めないことを心に刻んでおきたいと思います。





 

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