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修行中に学んだこと⑩ - 掃除の大切さ

執筆者の写真: Mitch SatoMitch Sato

昔は、掃除は汚いと感じた人がやれば良い、ぐらいに思っていました。埃が溜まっている。少しなら気にならない。たくさん溜まってくると流石に綺麗ではないと感じて掃除をしてました。


今は、掃除に関する考え方がずいぶん変わりました。きっかけはいくつかあります。


一番大きかったのは、シンガポールの学校のオーナーが綺麗好きを通り過ぎて、潔癖症に近かったことです。汚れも、匂いもとにかくダメ。人に掃除をさせるだけではなく、自分もいつも掃除をしている感じでした。もともと掃除をしなかった私にとって、当初は面倒臭いと思うこともよくありました。でも、綺麗なスタジオをずっと見続けてきたため、自分もそうしなければいけないという思いは十分に育みました。東京のスタジオもきちんと掃除をします。


二つ目は、コロナ禍です。とにかく消毒をする、ということで、レッスンの後、必ずモップ掛けをするように課されました。習慣になると苦に感じることはなくなりました。むしろ、自分で練習をした後、モップ掛けを忘れると、何か練習が終わっていないような気分になりました。


三つ目は、たまたま本屋で出会ったこの本です。



色々といいことが書いてあったのですが、残念ながら今手元にないのできちんとは紹介できません。一つだけ覚えているのは、次に使う人のことを考えて掃除をしよう、という考えです。自分が気持ちよく使えた、次の人にも気持ちよく使ってもらえるようにしよう、と思うだけで、掃除をきちんとするようになりました。特に今は、学校で寝泊まりしているので、自分が使った後のシャワーやトイレは綺麗にしてから出るようになりました。他の人が共用で使う環境に置かれるのもいいものです。


太極拳とは直接関係ないですが、こういった日常の行動を正していくことも、心を正していくための修行であるのは間違いないです。


掃除だけでなく、どんな行動をするときも修行中であることを忘れないようになるのがこれからの目標です。




 

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