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休講について思ったこと

執筆者の写真: Mitch SatoMitch Sato

大学に行っていた頃、頻繁に休講をする教授がいました。初めのうちは、休みがあって嬉しく思いましたが、あまりに頻繁に繰り返されるとその教授が教える気があるのかと疑問に思い始めたものです。学部生の授業なんてその程度の位置付けのものなのかもしれませんが。


シンガポールでは、決まった時期に、スクールホリデーと言って、公立の小中学校がお休みになる時期があります。この時期には、多くの人が国外に旅行に出かけます。当然太極拳の教室をお休みする人は増えます。


本来の参加者が6人いるはずのグループレッスンが、2人だけになってしまったりします。


参加者が少ない時、休講にすべきなのか、それとも、残された人たちのためにレッスンを行うべきなのか、について考えてみました。


休む生徒さんの立場からすると、自分いない間に新しいことを学んでほしくないので、休講にしてほしいと考える傾向があります。


休まない生徒さんの立場からすると、たまには休みがあって嬉しい、という人もいれば、少人数でできる貴重な機会なので、疑問に思っていることを解決したい、という人もいます。


教える立場からも、多くの生徒さんがいない間に新しいことを教えると、ついてこられなくなる生徒さんが出て、その人たちが戻ってきたら、もう一度同じことを繰り返さなければいけないので面倒臭い、と思う人もいます。


学校を運営する立場からすると、レッスンを行おうが行うまいが、家賃を含む固定費は発生するので、生徒さんの都合で休講にしたくない、という思いがあります。同じ日に複数回レッスンがある場合には、特にそうです。


教える立場の私としては、1人でも出てくる生徒さんがいれば、その人のために、何かその人のためになることをしてあげたいと考えます。参加できない生徒さんが分からなくなってしまうのも困るので、新しいことを教えるというよりは、過去に学んだことを掘り下げる方向にしたいです。


運営上も、一度休講をすることを認めてしまうと、休む人が多くなる度に、休講にすることを求められるようになる、という恐れもあります。


私個人としては、休む人よりは、参加し続けてくれる人を重視したいと思います。どこかの本で読んだのですが、教える立場の人は、教えてやるのだ、という見下ろす姿勢ではなく、教える機会を生徒さんからいただいている、位に思っている方が、幸せだと感じます。




 

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