top of page

「気と経絡」癒しの指圧法

シンガポールにいた当時、太極拳の延長として指圧法を学びました。初めは師匠のやっているのをひたすら眺め、指圧を行う場所を覚え、次第に自分でも施術を行うようになりました。


この本はその当時一度読みました。その当時の自分は、押す場所を学ぶこと、力負けしないようにしっかり押すことをひたすら追いかけていました。今思うと、習っていた指圧法は、自分にとっての新しい知識、という面を捨てきれていませんでした。


この本は、指圧は単に物理的な力をかけるものではなく、「気」を用いて行うものだ、と説いています。初めて読んだ当時の私には十分に理解できるものではありませんでした。当時は、太極拳も体を動かし、動きを正確にすることに注力をして、「気」を養うもの、という意識がかけていたため、そもそも「気」が何かを感じられていなかったと思います。その証拠に「気」とは何か、を定義することに必死になっていました。


これまで、呉式太極拳教室「太極の小径」では、二つのレッスンを提供してきました。一つ目は、ゆっくり体を動かすことで、無駄な力を抜き、気の巡りをよくすることを目的とした太極拳のレッスンです。ゆっくり体を動かすことは、足腰を鍛えることに通じ、「100歳まで自分の足で歩ける心と体を作ろう」という理念につながります。


もう一つは、立つことと呼吸をすることを通じて、無駄な力を排除していき、気の滞りをなくしていくための気功のレッスンです。太極拳の動きをきちんとやるための基礎作りではありますが、普段のレッスンでここまでカバーしようとすると、時間が足りなくなるので、別立てにしました。単に体を動かせれば良い、と考える生徒さんにとっては、あまり興味のない内容だと考えたのも、別立てにした理由です。


最近、もう一つ、サービスメニューを加えようかと思い始めました。経絡を直接刺激することで、気の流れをよくする経絡指圧です。その内容をしっかり考えようと思ってこの本を改めて手に取りました。



前回読んだ時には、全く気が付かず、記憶にも全く残っていない内容が、今回はしっかりと残りました。シンガポールで自分がやっていた指圧は、正しい場所を押しているかどうかを気にするだけの、物理的な力で圧していただけだと気付かされました。


この本で教えられたのは、指圧は、指圧を受ける人のためにやるもの、だから相手のためになろうと一所懸命になることが必要、ということです。自分が習った通りに正しく圧せているかどうかは問題ではありません。


自分に欠けていて、この本から学んだことを並べると、こんな感じです。

  • 受けてがどこを圧して欲しがっているかを想像する

  • 己を忘れて相手の気持ちや感覚に集中する

  • ひたすら無心に、我を捨てて行う

  • ツボを見つけてやろうという思いを持たない

  • 気のはたらきに素直に従う

  • ツボは、独立した「場所」ではなく、全身を構成する一部。全身に対する影響に思いを馳せながら、一つ一つ丁寧に扱って邪気をとっていく


この本のおかげで、指圧というものでやらなければいけないことが180度変わった気がします。


自分自身の成長度合いで、同じ本を読んでも、読み取れることが全く変わるものだと、ちょっと驚きました。


中野区鷺ノ宮の太極拳教室です。呉式太極拳を基礎からしっかり教えています。きちんと足腰を鍛えて、100歳まで自分の足で歩ける心と体を作りましょう。体験レッスンやってます。下記のボタンを押して、お問い合わせください。




 

コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡ください


電子メール: mitchsato17@yahoo.com


 

これからもいろいろな話題を紹介していきます。

最新のブログをご覧いただくために登録をお願いします


 

このブログが面白かったら、こちらもポチッとお願いします。


Comentários


bottom of page