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執筆者の写真Mitch Sato

自分ができるのと教えることができるのは別

この間、師匠も校長もいなかった時、自分が責任者として教室を進める日がありました。自分の経験として良かったのは前のブログにも書きましたが、全く別のことも学べました。


自分以外に弟弟子が3人一緒に参加していました。一人はかなり長くやっているのですが、あまり努力をしない、どちらかというと天才肌で、いろいろなことができると周りも認めているし、本人もそうだと思っている人。二人目は、努力はするけど、なかなか成長が見えない人。三人目は、比較的最近入室弟子になった人。


三人目は、経験が浅すぎて、何かを任せるのはまだまだ時期尚早って感じでした。教えられるようになるにはそれなりの経験が必要です。


二人目の人は、生徒さんの前で、こんな感じでやるんだよ、っていうデモはできるのですが、それを言葉にして説明することができませんでした。教えるのに動作の言語化っていう作業は必須で、それがまだできていない状態です。一人でクラスを任せるにはまだまだって感じです。別の機会に彼が教えている生徒さんから彼の教え方に対する感想を聞いたのですが、説明が突然飛ぶことがあって、わからなくなることがあるそうです。きちんと言語化ができていなくて、教える順序が頭の中でまだ確立されていないのでしょう。自分が習ったことを再現はできるけど、それを説明することができないわけです。


一人目の人は、天才肌だけあって、デモも説明もそつなくこなしていました。この人はこれまでそれなりに教える機会も与えられているので、さすがだな、って感じでいした。でも、十人近い生徒さんを前に、ここがおかしいから、こう直した方が良い、っていう修正の作業がまだ今ひとつって感じでした。自分が習ったことのアウトプットはできるけど、動きの分析がまだまだって感じでした。


自分もこんな成長過程を辿ってきたんだなぁ、ってこの三人をみていて感じました。自分ができるようになるのと、教えられるようになるのは違うんだって改めて思います。


往々にして、自分が理解して、できるようになると、その内容をアウトプットとして他の人に教えられると思いがちですが、そんなことは全くないですね。





 

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