昔、一緒に太極拳を学んでいる人から、自分で自分の問題を治せるようになれば、とりあえず一人前、という話を聞いたことがあります。後2ヶ月でシンガポール、そして師匠からの直接の指導から離れようとしている私にとっては、自分で自分の問題に気づくことができるようになっているのが、これから成長するための条件です。
人から指摘されてそれを治すのは、簡単です。自分より上手い人が自分の周りにいて、その人の言うことを素直に聞けば良いだけです。自分で問題を見つけるのは、懸命に探しても、なかなか見つかるものではないでしょう。より長い時間が必要なプロセスです。
今朝、無極功(リラックスした状態で直立し、できるだけ心と体を落ち着かせる)と站桩功(中腰でじっとしている)を合わせて45分ほど行いました。動かないでじっとしている練習ですが、足はそれなりに疲れます。その後、套路をやったのですが、安定感がない。心は落ち着いていたはずなのですが、足が疲れていたようです。
まだまだだなぁ、って感じていた時、ふと思いました。まだ体の軸がしっかりしていなくて、筋肉に頼って動いているから、疲れると不安定になるのではないかと。
もっと体の軸を意識して、無駄な力を使わないで動くように、一つ一つの動きを見直すことにしました。
同じようなことを、先日、師匠と推手をやっている時も感じました。師匠と向かい合わせに立って、片手を前に出し、手首を合わせて、お互いに押したり引いたりするする練習(単推)をやっていた時です。いつもより長めにやりました。長くやると当然腕が疲れてきます。そしたら、師匠の動きがいつものようには感じられなくなりました。簡単に攻撃を許してしまいました。
これも、動くときに、まだまだ余計な力を使っていることの証でしょう。おそらく、集中力も落ちてきていたのだと思います。
できるだけ疲れない体の使い方、どんな時でも乱れない心、そんなものを求めて鍛錬を続けていきます。
マンネリに陥らないためにも、こういうことに気がつけるようになった自分の成長を少しだけ喜びたいと思います。
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