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教室に飾る看板

執筆者の写真: Mitch SatoMitch Sato

ちょうど前の日に東京に戻ってから教室を開くまでに何をしなければいけないかを整理して、やることリストを作っていました。その中の一つに、教室に飾る看板を用意する、というのがありました。今いるシンガポールの学校では、「呉家太極拳」という黒地に金色の文字の看板がかけてあります(下の写真の通りです)。


木目に黒字の「呉家太極」っていう看板を作ろうかな、と考えていました。「拳」の字を取り除くことは、武術を優先しないこと、他からの挑戦を受けないことの意思表示のつもりでした。


昨日、ちょうど一年ぐらい教えている生徒さんとの個人レッスンがありました。なんと、今までのお礼にと、写真のような掛け軸をくださいました。



ちょっと前に、私の東京の学校のホームページのアドレスを聞かれたのですが、ここに書かれている学校の名前を調べるためだったようです。ご友人に頼んで書いてもらったそうですが、左下にこの二人からの贈り物であるむね書いてあります。


良いしようと思っていた看板の代わりにこれをスタジオに飾ろうと思います。一つやらなければいけないことが減ったのも嬉しいのですが、こんな丁寧なものをいただけるのは本当に嬉しいです。教え続けて良かったと感じました。


この生徒さん、ご夫婦なのですが、奥様が通っているパーソナル・トレーナーにどこか良い太極拳の教室はないか、と聞いたところ、うちの名前が上がって通われるようになりました。推薦いただいて教える機会を頂戴したので、初めのうちは正直緊張しました。


ご主人の学び方がちょっと特徴的で、教えた動作を携帯のノートにその場で書き込んでいました。その場で説明を言語化されるので、当然質問も色々と飛んできます。多くの人がなんとなく動きを学んでいく中、かなり珍しい学び方だと思います。書くことに集中してしまうのと、元来体が硬いため、なかなか動きは伴いませんでしたが、書いてある内容はかなりしっかりしていました。その通りにやれば、なんとか動きについて来れるレベルでした。


途中で私の本帰国のスケジュールが決まり、お二人の希望で、少し駆け足でも良いからという条件付きで、108式套路を最後まで教えることになりました。通常であれば、1年半ぐらいはかけて教えるものを半年近く短くするので、犠牲にしなければいけないこともありました。


まずは基礎練習をできるだけ自宅でやってもらい、レッスン中はあまりしないようにしました。レッスン中に教えている套路の動きはその場で練習できたのですが、全体を通した練習をする時間がなかなか取れませんでした。


今回のレッスンが最後から2番目のレッスンになったのですが、一通り学んだ後、今はとにかく練習を繰り返してほしいとお伝えし、特に見直しをせず、ひたすら套路を一緒にやって時間を過ごしました。


ちょうど私と同じ年代のご夫婦だということもあって、最近ではかなり打ち解けて冗談も言うようになりました。日本にもたびたび訪問されると言うことなので、その際には是非よってもらえるようにお願いしました。


多くの生徒さんによくしてもらって、本当に幸せです。半信半疑でやってきた太極拳講師ですが、続けてきて良かったと思うと同時に、これから自分の学校をやっていくための基礎は十分にあるはずだと、感じることができました。


Colinさん、Rachelさん、掛け軸、ありがとうございました。大切にします。







 

コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡ください


電子メール: mitchsato17@yahoo.com

Homepage:

 

呉式太極拳教室「太極の小径」では、2024年4月からの生徒さんを募集しています。詳しくはこちらからご覧ください。



 

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