最近、個人レッスンの数が増えてきて、ほぼ毎日個人レッスンを持つようになっています。忙しいですが、本当に良い経験になるので、自分としては幸せです。
太極拳を教えていて感じるのですが、師匠から教えてもらったことを教えるのはもちろんですが、教えることで、さらに新しいことを学びとることができると本当に感じます。
教えることで、今まで教えてもらってきたことがよくわかるようになった、っていう話は、よく聞きますが、それだけではありません。
生徒さんから質問を受けた場合。知っていることだけを聞かれるわけではないので(もっとも、もっと長い経験を積んでいる方々は、聞かれることはほぼ知っているのかも。自分の経験の浅さを露呈していますね)、聞かれた時に頭をフル回転させて、答えを探さなければいけないです。
生徒さんの問題点を直す場合。色々な問題がありうるのですが、その原因ってかなり個人差があって、常に同じではないので、知っていることをそのまま当てはめようとすると、とんでもない勘違いになることがあります。
そして、生徒さんが教えた内容を再現できない場合。私も師匠が色々な場面で教えているのを見てきましたが、できなさ加減やその原因も色々あって、その場で解決方法を考え、それが自分の経験として積み重ねられていくこともたくさんあります。
昨日と本日、同じ動きを教える個人レッスンを、お二方に行いました。
昨日の生徒さんは、比較的運動神経も良く、ヨガをやっていたこともあって、体も柔軟です。体の動かし方も良くわかっているので、説明をすると、それをきちんと咀嚼して、多くの場合、再現してくれます。
昨日教えた動きは、ちょっと面倒だったので、はじめの説明だけでは再現しきれませんでした。こっち側のお尻の筋肉を、こんな感じに動かしてみてほしい、と説明してみたところ、とりあえず動きは再現できるようになりました。特定の筋肉の使い方を交えた教え方は、ハマる人とハマらない人の差が非常に大きいと思っています。私も、普段は極力使わないようにしています。
本日教えた生徒さんは、足腰はそれなりにしっかりしているのですが、体がとにかく硬い。力が入っている。どこか体を動かそうとすると、それ以外の場所もつられて動いてしまう感じの方です。何度もデモをやって、やり方を説明するのですが、どうしてもできない。できない理由を説明するのですが、それでもできない。できない理由を解消するために、実際に生徒さんの体に触れて補助をするのですが、それでもできない。多分理解してもらえないだろうと思いながらも、藁にもすがる思いで、昨日はうまく行った筋肉を使った説明をしましたが、想定通りダメ。
完全にどつぼにハマりました。説明は全てし尽くして、何度もトライしました。同じ内容の説明を言葉を変えて何度もしました。それでもダメな時、最後にやれることは、諦めないこと。教える人が諦めると、それで終わります。生徒さんが、教え方が悪い、コーチを変えてくれと、私自身なり、学校に申し出るまでは、とにかく粘り強く教え続けること、それが最後の手段だと信じています。
こういった姿勢を築いていくことも、自分が教える中でしか培うことができないことだと思います。
本当に日々研鑽です。
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