うちの教室に通ってくださっている生徒さんが体験レッスンにいらしと時の話です。太極拳の靴を買いたいという話になったので、新宿に支店のある太極縁さんの場所を説明しました。
その方、ご自宅がお店の近くで、毎日、お店の前の道を歩かれていたそうです。でも、「そんなところにお店なんてありました?」という感じでした。ご自宅に戻られる際に、その道を歩いたら、今まで気づかなかった太極拳グッズのお店に初めて気づいたそうです。
それほど大きなお店ではないですが、のぼりも出ているので気づいても良さそうなものですが、関心がないと存在しているものにも気が付かないのかもしれません。
天野泰司さんの「はじめての気功」という本を読みました。随分前に一度読んだことがある本だったのですが、気功のレッスンを始めるにあたって、もう一度読んでみることにしました。
前回読んだ時には、それほど良い本だという印象を受けませんでした。思うに、「気功とは何?」ということが知りたいという欲が強くて、説明的な定義をはっきり提示してくれていないこの本から多くを学べなかったのだと思います。
今回は、学びたいという欲ではなく、他の人は気功をどんなふうに捉えているのだろう、ということを素直に読み取りたいと思って読みました。そうしたら、前回は気づかなかったような、さまざまな参考になるフレーズがあることに気づきました。
「誰でも自然にやっている日常の動作を、ていねいにゆっくりやっていくと、それが気功になります。特別な道具や知識も必要なく、優しくはじめられて、無理のない心地よい動きをうきなだけ楽しむことができます。」
気功ってやらなければいけない決まった動きがあるわけではない、普段からやっていることをゆっくり丁寧にやりさえすれば、それが気功、っていうのは、自分が気功をやる時にも本当に参考になります。丁寧に、ゆっくり動いていると、余分な力が抜けていく感じがします。
「体が傷めばそのケアをするように、心が疲れてぼろぼろになってしまったら、深い悲しみや絶望、絶え間ない恐れや葛藤から、できるだけ早く心を解き放ち、自由にしてあげることが大切です。これども心はそこにあって、とても痛んでいるのに、直接触れて解くことができません。そこで体から心をほどいていきます」
体と心が一体であること、心身一如の例をわかりやすく説明するとこんな感じになります。
「私たちは、新しい何か、特別な何かを望みがちです。今の自分を打ち消した先に、自由で素晴らしい世界を夢見るのでしょう。ところが新しい何かを得ても、もっと違う何かが欲しくなり、どこまで行っても心は自由になりません。。。。私を変えようとするのではなく、ただ、そのままの「私」へ還っていけば良いのです」
欲に縛られない生活がなぜいいのか、老子のメッセージをこんな感じに表現してくれている箇所もいいなぁ、と感じました。
以前読んだ時と今とでは、自分の太極拳・気功に対する姿勢が随分変わったようです。今まで気が付かなかったフレーズが自分の中で響くようになりました。
太極拳は、知りたい、上手くなりたい、という思いがなくなった後、以前とは違うレベルでできるようになりました。人と比べることがなくなりました。この経験を太極拳の中だけでなく、日常生活全般まで広げられると、自分の人生はさらに幸せなものになりそうな気がします。
中野区鷺ノ宮の太極拳教室です。呉式太極拳を基礎からしっかり教えています。きちんと足腰を鍛えて、100歳まで自分の足で歩ける心と体を作りましょう。体験レッスンやってます。下記のボタンを押して、お問い合わせください。
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